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2024年5月10日 Duggy's ニュース速報
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五輪の仮設整備費に組織委員会は興味無し?
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五輪の仮設整備費について小池知事が東京都の負担について除外しないと表明しました。
主催が東京都なのでやむを得ない面も有りますが、他の自治体の施設整備を負担するというのは地方自治法で問題があるとか以前言っていたような気がします。
しかし、問題なのはそこではなくて組織委員会の在り方だと思います。

組織委員会の試算では2800億円になり、そのうち800億円を組織委員会が負担すると組織委員会が発表しています。
しかし、これはどうなんでしょうか。関係者が協議する前にとっとと「自分の分はこれだけです。」と宣言してしまって、これが最終決定のような言い方をしています。
組織委員会というのは、準備及び運営に関する事業を行うことを目的に日本オリンピック委員会と東京都が設立した一般財団法人ということです。
予算の最終決定権は組織委員会が持っているのでしょうか?
そうだとすれば、組織委員会の構成については、公選でも無いしどういう経緯で今の体制になったのかが不透明なので大問題です。

組織委員会の定款には
「第4条 当法人は、前条の目的を達成するため、次の各号に掲げる事業を行う。
(1) 競技大会の準備及び運営に関する事業
(2) 競技大会の準備及び運営について内外の関係機関、団体等との連絡及び協力に関す
る事業
(3) その他当法人の目的を達成するために必要な事業
2 前項の事業は、本邦及び海外において行うものとする。」
と書いてあります。
どうとでも取れるので非常に曖昧です。「準備及び運営に関す事業」という中に予算の決定権までが含まれるのか不明です。
また、組織委員会の立ち位置も定款には明記されていないので、五輪に関する限り一番偉いのか、そうでないのかも決められていません。

こういう曖昧な状態なので、予算に関する調整や肝心なところで表に出て引っ張るような事をしなくても問題は無いと思っているのではないでしょうか?
しかし、「競技大会の準備及び運営について内外の関係機関、団体等との連絡及び協力に関する事業」ということが明記されていますから、この字面をそのまま解釈すれば、組織委員会が自ら予算の調整に走り回るべきです。
それにもかかわらず、組織委員会は、何か本筋とはかけ離れた枝葉の事に関して、前に進む事をぶち上げる時に出てくるだけで、調整に汗しているような姿は報道されている限りでは見えてきません。
ぶち上げただけで「後はよろしく」みたいに見えてしまいます。

実際には色々調整に走り回っているのかもしれませんが、そうだとすれば、そういうところでも不透明な体質が出てしまっているのだと思います。
汗をかいているのであれば、もっと積極的にアピールをして情報を公開すべきで、そういう姿勢が五輪に対する興味や親近感を生むのではないでしょうか。
どうも組織委員会側の古い方々の頭の中には「五輪はお上が問答無用に進めて国威発揚の為に行うもので、一般国民が口を挟むような事では無い!」的な考えがあるように思えて仕方が有りません。
こういう考えでは今の日本で五輪に対する興味や親近感を生むのはかなり難しいと言わざるを得ません。

結果として何か方針を発表するたびにメディアや評論家から総攻撃を浴びるような状況になってしまっています。
これは、何でも突然発表するからだと思います。ここにも不透明で「お上が決める事」的な姿勢が見えています。

組織委員会は考えを根本から改めて、「五輪はもはや国民が作るものである」という意識を持って、もっと目に見えるようにあらゆる場面で情報公開を行い、積極的にメディアにアピールすべきだと思います。

今のままでは、最終的に開催までたどり着いたとしても、それは「ただ開催しただけ」で終わってしまうのでは無いでしょうか?
「ただ開催しただけ」では組織委員会自体がしつこく言っている「レガシー」は何も残らないと思います。
五輪の後に「有意義なレガシー」を残す為に、組織委員会は自ら思い腰を上げて、言うなれば「改革開放」を行うべきです。

小池知事、五輪の仮設施設負担は丸抱えではないと強調 サンスポ
2017/02/24 22:05




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