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2024年3月28日 |
Duggy's ニュース速報 |
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北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受けて、日本でも敵基地攻撃能力を持つべきではないかという議論が湧き上がっています。
確かに遠いところから撃ってくるミサイルに対して「専守防衛」を貫くのは無理があるように思います。 ミサイルをまさに撃とうとする基地に対して撃つ前に攻撃を仕掛けるというのは一見有効な手立てのようにも思えます。 しかし、最近の北朝鮮のミサイルは移動式で何処から撃ってくるのかを事前に察知するのは非常に困難です。 そして、この手の政権の常套手段は軍事施設が市街地に紛れて設置されているという事です。 したがって、仮にいずれ撃ってくる事が明白なミサイルの保管場所を発見して攻撃しようとした場合には市街地の真ん中へ攻撃を加える事になりかねません。 ミサイルを防ぐ以外に敵基地を攻撃するような「専守防衛」というと、残るのは核兵器についてです。 しかし核兵器保管場所を攻撃しようとした場合も戦争状態であれば、これもまた市街地に保管するような事をすると考えられます。 したがって、これも市街地を攻撃する事になってしまいます。 さらに核兵器の場合は攻撃によって偶発的に周辺が放射能で汚染されてしまいかねません。 北朝鮮で汚染が広がると、その汚染された大気は風に乗って日本へ到達する事になると思います。 こう考えると、敵基地攻撃能力というのは持ったとしても実際は使い道が無いのではと思います。 それにも関わらず必要性の議論を仕掛けるというのは他に理由があると考えられます。 例えば中距離のミサイルを国産化するとした場合、使い道は無いけれども保有することで一定の抑止力効果は有るとは思います。 さらに、邪推かも知れませんが、命中精度、信頼性、扱いやすさを追求した場合には海外への輸出(移転と言っているらしい)も視野に入ってくるのでは無いかと思います。 大体、この手の軍事装備を作るところは限られていて、かつての主力産業で有る重厚長大産業が主力として名を連ねていたりするものです。 輸出するかどうかは別にして、ロケットを作るのが得意なM社とか、今潰れかけているT社とかに大きな仕事を出したいということなのでは無いかと疑っています。 これらの企業はかつての重厚長大産業で、今や青息吐息の状態にあります。 しかし不必要な産業ではなく、安全保障上とか基本的な技術レベルの維持といった意味では国としては必要な産業です。 国策としては何としてもこれらの産業を保持しなくてはならないのでしょう。 しかし、差し当たって有効な手立てが思いつかなかったので、手っ取り早く大きな兵器を作らせたらどうかと考えたように思えてなりません。 敵基地攻撃能力は諸刃の刃です。 これを持てば当然相手はこの「敵基地攻撃能力」の無力化を狙った装備を配備するでしょう。 確かに今までの「専守防衛」という目的の装備では太刀打ち出来ない状況になりつつあります。 しかし、だからと言って短絡的に「先制攻撃」に舵を切るべきでは無く、どうしたら有効な「専守防衛」が実現出来るのかを知恵を出して考えるべきです。 Duggy
敵基地への攻撃能力持つべき? 小野寺元防衛相に聞く 朝日新聞デジタル |
2017/04/12 22:58 |
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