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2024年4月20日 |
Duggy's ニュース速報 |
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ネットショッピングの急速な発達によって宅配便のドライバーがピンチに陥っています。
そして、それを救う救世主が宅配ロッカーだということになり、現在普及に向けての盛り上がりを見せています。 これまで宅配ロッカーといえば、備え付けられていても本来の目的に使われることは少なく、むしろ邪魔者扱いされていたものです。 挙げ句の果ては小学生が帰宅時にランドセルを預けてそのまま遊びに行くような使い方をされていたものです。 後付け設置にも必要性の議論で管理組合では何処でも常に大揉めとなった代物でした。 今や時代は代わり、デベロッパーはマンションに宅配ロッカーを必ず設置するようになりました。 そして宅配ロッカー自体も高機能になり、共用施設の鍵やレンタサイクルの鍵を管理したりするようになっています。 この流れは一戸建てにも波及し、個人宅向けの宅配ボックスも注文が殺到しています。 しかし、これらの宅配ロッカー設置で本当に宅配便ドライバーのピンチは救えるのでしょうか? ドライバーの労働環境が悪化している原因は荷物量(仕事量)に対してドライバーが足りないという事です。 ドライバーが集まらないそもそもの問題は仕事量や疲労度に対して報酬が低いという事に有るのでは無いでしょうか。 会社としても荷物の取扱料金が低いので報酬を増やす事が出来ないのです。 もちろん捌き切れないぐらいの荷物が殺到して再配達も頻発していて、とても約束したサービスが提供出来ないという問題は発生しています。 しかし再配達だけ無くしたところでドライバーの待遇が改善されるとは思えないのです。 効率が料金に直接反映される事をよしとする今の社会において、「再配達が減ったということは効率が改善したのだから料金を下げろ!」と要求されるのは目に見えています。 また、効率が改善したという言い訳で、ドライバーにより大量の荷捌きを要求する事も予想できます。 要は「今のドライバーの体制で効率をあげたいので宅配ロッカーを設置してほしい」という事なので、これでドライバーが根本的に救われるわけでは無いのです。 そして応援のドライバーが補充されるわけでも無いのです。 逆にどんどん効率化に拍車が掛かり、ドライバーへのプレッシャーが高まって行くのです。 こういう安易な利便性の弊害をきちんと正すには、正当な対価を支払う事です。 配送料金を1000円とか2000円とか徴収し、さらに再配達料金も徴収すれば、本当に必要な人以外は配送を頼まないし、じっと家で待っている事になると思います。 そしてドライバーの労働環境も改善すると思います。 Duggy
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2017/04/17 22:57 |
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