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2024年4月26日 |
Duggy's ニュース速報 |
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千葉市に計画している石炭火力発電所について環境大臣が難色を示しています。
石炭火力発電は従来はCO2排出の戦犯みたいな扱いで袋叩きに会っていましたが、原発事故以降、安価に発電できる燃料として注目されるようになりました。 環境技術も発達し、石炭による発電は熱効率を飛躍的に上げることでCO2排出量も少なくなったと言われています。 一説によると、日本式の高効率石炭火力発電を中国・インドに適用すると、年間では日本の総排出量に匹敵するCO2が削減できるということです。 この話を元に政府は積極的にガス発電と同時に日本式の石炭火力発電の輸出をも進めています。 千葉市の計画している石炭火力発電所もこの高効率型でしょうから、言い分としてはCO2の排出量は最小限に抑えられるという事なのだと思います。 ここで、本当にCO2削減になるのかを考えてみたいと思います。 高効率石炭発電のCO2排出量が少ないというのは従来の石炭火力発電と比べてということなので、総量的にどうかという事には触れられていません。 一般的に石炭による発電はガスによる発電に比べて2倍程度のCO2を排出するとされています。 高効率による超々臨界圧型の石炭火力は従来型の5〜10%程度削減されるとされ、さらに実証段階の先進超々臨界圧(A-USC)や石炭ガス化複合発電(IGCC)を導入するとさらに10%程度削減されるとされています。 仮に超超臨界圧型で10%削減し、さらに先進技術で10%削減したとしても到底半分にはなりません。2割も行っていないのです。 まあ、米国で言っていたCO2を地中に埋めるよりはマシですが根本的に環境に優しいとは言い難いです。 ガス発電の方が半分で済むわけですからCO2排出量だけ考えればガスで発電した方が絶対に環境には優しいのです。 しかしながら燃料代が高い。 原発が動かない以上、利益を追求する営利企業としては業績に直結する燃料代が下がるというのは実に魅力的なのでしょう。 CO2削減に貢献するというのはどう考えても詭弁なのです。 そもそも政府自体が2030年時点で石炭火力の比率を2015年時点よりも割合を減らすと言っていますから、実際はヤバそうだと気づいているのでしょう。 それでも首都圏それも東京湾に新たに石炭火力発電所を作ろうとしているのですから、いかに石炭が安くて魅力的な燃料なのかがわかります。 これらの火力発電・原発もですが圧倒的な火力で何をしているかというと、単にお湯を沸かしているだけなのです。 お湯を沸かして蒸気を発生させてその圧力でタービンを回して、蒸気を冷やして水に戻して、またお湯を沸かして、という循環で発電をしているわけです。 つまり、お湯を沸かすだけの為にCO2を撒き散らして地球環境を破壊しているという事になります。 抜本的にこの古い蒸気発電方式以外の高効率発電方式を発明しない限り、我々はお湯のために滅亡するという事になってしまうわけです。 実に虚しい話だと思います。お湯を沸かしたい為に自分の命を犠牲にする人はいませんよね。 そう考えれば死に物狂いで新しい発電方式を開発してしかるべきですが、今の所目立って「これだ!」という物は出てきていません。 一刻も早く、お湯を沸かさずに高効率で発電する仕組みを実用化すべきです。 私は少なくともお湯のために命を削るような人生は送りたくはありません。 環境相 石炭火力発電所建設見直し促す意見書 NHK NEWSWEB |
2017/03/10 21:40 |
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